日経225平均株価は、1年で30%以上上昇する事もあれば、30%以上下落することもあります。
「上昇した時に売り、下落した時に仕込む。」
これができれば、インデックスファンドを大きく上回る運用成績が期待できます。
さて、どうすれば良いでしょうか。
「株と現金の比率を決めておき、株が上がれば利益確定、株が下がれば株を仕込む」
そうすれば、うまくいきそうです。
(投資の用語で「アセット・アロケーションを決め、リバランスをする」とも言うことができます。)
ということで、利確と仕込を繰り返した場合、リターンが良くなるのかを、過去のデータを使い、検証してみました。
使ったのは1987年から2010年までの日経平均株価です。

※リバランスは1年に一回。年の始めに行った結果です。
※株100%、現金0%のチャート(赤線)は、ほぼ日経225インデックスファンドの値動きになります。
※大納会から大発会までの値動きは、今回は考慮しておりません。
リバランスで、
利確と仕込を繰り返しても、値動きは大して変わらないことが分かります。
「アセット・アロケーション&リバランス」は素晴らしい投資手法のように書かれた投資本は良くありますが、恩恵はこの程度でした。
「利確と言うが、更なる上昇を逃している。」
「仕込と言うが、下手なナンピンをしている。」
こういうデメリットが出ているのでしょうね。