2011年6月10日、関西電力が企業や個人に対し、15%の節電をお願いするというプレスリリースを出していました。
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当社はこれまで、東日本大震災を受けて様々な状況を想定し、今夏の需給の見通しについて検討してきましたが、現在、定期検査中の原子力発電所が再起動できず、このまま停止が長引いた場合、十分な供給力を確保できず、電力需給は極めて厳しい状況となります。
(略)
こうした状況を踏まえ、いよいよ本格的な夏を目前にして、供給力不足による停電を回避するため、この度、やむを得ず、お客さまに節電のお願いをすることとしました。
具体的には、7月1日から9月22日の平日9時から20時までの間、すべてのお客さまに15%程度の節電をお願いすることとします。
お客さまには、ご不便とご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございませんが、節電にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
当社は本日、「電力需給非常対策本部」を設置し、今後、さらなる供給力確保の検討やお客さまへの節電のお願いの周知・徹底など、あらゆる対策を進めてまいります。そして、停電に至るような事態にならないよう、定期検査中の原子力発電所の再起動も含め、供給力の確保に向けて、最大限の努力を尽くしてまいります。
以 上
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原文は更に冗長に書かれていますが、要約すると
「原子力発電所を使わせろ。さもなくば必要な電力を供給しないつもりだ。」
といったところでしょうか。
持っている全ての発電施設それぞれの出力を明かさず、「火力発電所や水力発電所を最大限活用すべく検討を進めてきましたが・・・」。
詳しい説明が無いままに、「定期検査中の原子力発電所の再起動に全力を尽くしておりますが・・・」。
そもそも、説明が足りないままの15%の節電要求は乱暴です。
低コストの原子力発電所を使いたいがための、茶番に見えます。
好感が持てないプレスリリースだと思いました。