前回記事同様に、楽天証券HPの山崎元「ホンネの投資教室」の、運用思考の練習問題20問を解いてみて、所感を投稿します。
第206回 運用思考の練習問題20問リンク最終確認:2013/11/21
第 11 問
11-1. 問題
東証一部の過去半年の出来高上位200銘柄に等金額で投資するポートフォリオを運用のベンチマークにしようとしているとする。何が問題か?
11-2. 答案(私が作成)
「等金額」という制約から必要とされるリバランスの多さは、現実的なポートフォリオの運用の良し悪しを判断するための比較を困難にしている事が問題。
11-3. 解答(プロの意見)
入れ替わりが激しくてベンチマークとしての「再現性」に難があり、また、等金額ウェイトは小型株のウェイトが上がり望ましいポートフォリオとしての「規範性」にも疑問がある。
11-4. 所感
ベンチマークに要請される性質については、あまり考えた事がありませんでした。「再現性」「規範性」いずれも大切ですね。
第 12 問
12-1. 問題
「当社は、当社のアナリストが調査している600銘柄だけを株式ポートフォリオの運用対象とします」という運用会社についてどう考えるか。
12-2. 答案(私が作成)
600銘柄しか調べないのは、ファンドとしては怠慢
12-3. 解答(プロの意見)
600に限るのは、自社の都合に過ぎず、分散投資の拡大、リターンの改善双方において、運用のチャンスの最大化を阻害している愚かな方針だ。
12-4. 所感
なぜ怠慢なのかを説明すべきでした。
第 13 問
13-1. 問題
ある年金基金の資金の一割を運用している運用会社が、年金基金がアセット・アロケーションに使用しているのと同じリスク拒否度を使って、ポートフォリオの最適化計算を行おうとしている。これは正しい方針か?
13-2. 答案(私が作成)
正しくない。リスク拒否度は運用者が運用の要請に対して決めるべき。年金基金全体のマネジメントは個々の運用会社の責任ではない以上、リスク許容度の同期は普通は必要ではない。
13-3. 解答(プロの意見)
運用会社間でリスク分散が働くので、個々の運用会社に適用されるリスク拒否度は基金全体よりも小さくていい。
13-4. 所感
確かにリスク拒否度は小さくなりますね。
第 14 問
14-1. 問題
「株価に一喜一憂しないために、ポートフォリオを見るのは一年に一度としている」という個人投資家に、何をアドバイスしたらいいか。
14-2. 答案(私が作成)
ニュースを見れば視野も広がるので、チェック頻度を上げて、投資家ライフを楽しむのも悪くないですよ。
14-3. 解答(プロの意見)
「現実を直視してください!それに、ちょうど良く1年に一度投資環境が変化する訳ではありませんよ」
14-4. 所感
個人的には Buy&Hold も良いと思います。
第 15 問
15-1. 問題
ファンドが取るべきリスクの大きさは、スポンサーが考えるリスク拒否度と、運用会社が目標とするインフォメーション・レシオ(アクティブ・リターンのアクティブ・リスクに対する比率)とで決めることができる、という考えは正しいか。
15-2. 答案(私が作成)
正しくない。期待成長率も考慮する必要がある。
15-3. 解答(プロの意見)
正しくない。運用者が「目標としている」ことと、実際にそれが可能であることとの間には大きな隔たりがある。
15-4. 所感
「目標」という単語に反応するべきでしたが、気付きませんでした。