投資家は「大きく負けてはいけない」。
当たり前の事だが、これについて考えてみた。
A万円の資産をx[%]減らしてしまった場合、
資産は A×(1-x/100) 万円となる。
この損失を取り戻そうとした場合、
資産を (1-x/100)の逆数倍、すなわち
1/(1-x/100)倍にする必要がある。
何%の利益を出せばいいのかと言えば、
(1/(1-x/100)-1)×100
=((1-(1-x/100))/(1-x/100))×100 (←通分)
=(x/100)/(1-x/100)×100 (←分子を計算)
=x/(1-x/100) [%]
となる。
以上をまとめると、
「
x[%]の資産を失った場合、元に戻すには、
x/(1-x/100)[%]の利益が必要」となる。
注目すべきは、分母は1より小さくなる点。
これにより、x[%]の損失を取り戻すのには、x[%]の利益では不足となる。
例えば、資産を10%減らした場合、元に戻すには11%の利益が必要。(←xに10を代入)
50%減らした(半減させた)場合であれば、100%の利益(倍増)が必要となる。
資産が±50%変動するリスクを取って、
結果として資産を50%減らしてしまった場合、これをもとに戻すには、
資産が±100%も変動するような大きなリスクを取って、
資産が+100%となるリターンを得るしかない。
±100%のリスクとは、負けると無一文。
割には合わない。現実的には取ることができないリスクである。
こうなることを避けるために、
大きなリスクは取らず、大きな損失を出さないようにする必要がある。
まとめ:
「投資家は、大きく負けてはいけない。」
「リスクの大きさには、細心の注意を払う必要がある。」以上、Kapok の少々
胡散臭い投資小話でした。
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