株価が下落すると、日本の個人投資家は、その割安感に注目して、買いを入れる傾向にあると聞きます。
さて、本当に「以前と比べ、安くなった」という理由で買って、期待リターンが高くなるのでしょうか?
1987年から2010年までの日経平均株価を使い、少しだけ調べてみました。
直近の高値から、
「10%下落したら買い、25日後に売却」を繰り返した場合、
「20%下落したら買い、25日後に売却」を繰り返した場合、
「30%下落したら買い、25日後に売却」を繰り返した場合、
「10%下落したら買い、75日後に売却」を繰り返した場合、
「20%下落したら買い、75日後に売却」を繰り返した場合、
「30%下落したら買い、75日後に売却」を繰り返した場合、
の平均リターンをそれぞれ調べました。
結果を以下のテーブルにまとめてみます。
| 25日後に売却した場合 |
| 買い条件 | シグナル | リターン(%) | リターン誤差 | RMS |
| 10%下落 | 52 | 0.1 | 1.4 | 9.9 |
| 20%下落 | 20 | -0.1 | 2.7 | 12.1 |
| 30%下落 | 9 | 0.4 | 2.0 | 6.1 |
| 75日後に売却した場合 |
| 買い条件 | シグナル | リターン(%) | リターン誤差 | RMS |
| 10%下落 | 32 | -1.5 | 2.5 | 14.3 |
| 20%下落 | 17 | -0.2 | 3.1 | 12.9 |
| 30%下落 | 9 | -0.8 | 4.1 | 12.3 |
(※リターン誤差として、RMS/シグナル数^0.5の数値を使用しています。)
結果、リターンの平均は、-1.5%~0.4%の間であり、いずれも誤差の範囲内、統計的有為に「リターンが高い・低い」とは言えないようです。
調査範囲が狭いので、断言はできませんが、この結果を見る限り、
「株価の下落は、割安感を示すものではない。」
「下降トレンドを示すものでもない。」
という事を示唆しています。
株価って、思っている以上に、ランダム・ウォークなのでしょうね。
日経平均が10,000円から、20%下落した8,000円になると、普通、思わず買いたくなります。
ですが、この場合も、冷静に株価水準は適切かを考え、投資判断をする必要がありそうです。
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