日本の財政事情が不安視され始めた今日この頃ですが、日銀が政府の借金を引き受けてしまえば良いのではという意見もあるようです。
――――引用ここから――――
[東京 8日 ロイター] 岩田規久男・学習院大学教授はロイターとのインタビューで、復興国債は、その全額を日銀が政府から直接引き受けるか、ないしは、市場からの復興国債同額の長期国債を買い入れることで財源とすべきだと主張した。
(中略)
<過去の引き受け事例が超インフレもたらしたとは言えず>
日銀自身は、国債引き受けがハイパーインフレを招くと警戒姿勢を示している。白川方明日銀総裁は、昭和恐慌からの脱出をはかるため日本で最初に国債引き受けを採用した高橋是清を引き合いに「市場によるチェックを受けない国債引き受けという行為自体が最終的な予算膨張という帰結をもたらした」と指摘している(5月28日、日本金融学会での講演)。
しかし岩田教授は1930年初頭の高橋財政時のデータから「インンフレ率は最大で6.5%となったが、最後の2年間は2%でしかない。平均的には穏やかなインフレといえる。しかも実質成長率は一番良いときで10%」と指摘。「世界各国が大不況で四苦八苦するなか、いち早く恐慌を脱出。マクロ政策としてこれほどの成功例はない」と評価している。
――――引用ここまで――――
日銀が、買い手のいなくなった国債を引き受けた場合、その代金として、お金が出回ります。
結果、お金の価値が下がり、すなわち酷いインフレになるという懸念があります。
しかしながら、過去の事例を見る限り、そうでもないようです。
健全なインフレであれば、今の日本のいろいろな問題が解決します。
投資家としても、企業の利益増による株高や、円安が期待でき、うれしいです。
日銀が国債を引き受けるのも悪くない気がしてきました。
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