一般的に投資信託は、多くの投資先に分散して投資をしています。この分散投資は、個別銘柄リスク(固有リスク・ユニークリスクとも言います)を低減させます。すなわち、投資信託はある一銘柄の「銘柄固有の暴落」の影響を受けにくい構造になっています。
そうは言っても、例えどれだけ分散したとしても個別銘柄リスクは決して「(数学的な)0」にはなり得ません。では、ファンドが組み入れている銘柄の1つが大暴落した場合、そのファンドの基準価額にどの程度の影響があるでしょうか。
1.銘柄リスク算出方法ざっくりと、
ファンドのある一銘柄による個別銘柄リスク = その銘柄の組み入れ比率
で算出ができます。
(組み入れ比率は運用報告書または月次報告書で確認できます。)
2.具体例例えば「DLIBJ公社債オープン(短期コース)」の保有銘柄「20回 シャープ転換社債」の投資比率は、6.41% ※1 です。このため、もしもこのシャープ社債が突然紙切れになった場合、その事によりファンドの基準価額は6.41%下落します。
ですので、このファンドの「シャープの銘柄リスク」は6.4%程度と考えておいて良いはずです。(シャープの影響によって、基準価額が6.5%以上下がる事はありません。)
※1 2012年7月末時点での値
※1 参照:
月次運用レポート(リンク最終確認:2012/8/14)
3.個別銘柄リスクを避けるには「ファンドへの投資額を控えめにする」
「より広く分散された金融商品を選ぶ」
等をすれば、個別銘柄リスクを減らす事ができます。
注意ここでは個別銘柄リスクについて言及しました。ですが通常個別銘柄リスクといえば、金融工学的なあのリスク(銘柄iの期中リターン分布の標準偏差、σiとかで表現します。)を指します。混合に注意してください。
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