毎月分配型投資信託を用いた資産運用には、もちろんデメリットもあります。
デメリットとして思いつく事を列挙してみます。
1. 高コスト
一般的に、毎月分配型投信の運用コストは高めです。コストは運用成績決定要因の1つであり、高コストは運用成績下落要因です。ここでは特に、信託報酬および税制上のコストについて言及します。
1-1 信託報酬
毎月分配型投信の信託報酬は高めとなる傾向が見られます。一般的に毎月の情報開示が充実していますが、運用者側にとってはそれは手間であり、その分信託報酬が高めになるのでしょうか。
また、キャッシュフローが複雑で、それに付随したいろいろな手間がかかるのも、信託報酬が高くなる一因なのかも知れません。
追記(2012/11/16)
調べてみた所、毎月分配型投信の信託報酬が1年決算型と比べて高いという事実は確認できませんでした。↓の記事参照:http://kapokpokpok.blog63.fc2.com/blog-entry-421.htmlhttp://kapokpokpok.blog63.fc2.com/blog-entry-422.html追記ここまで1-2 税制上
普通分配金には課税されます。これが運用成績の下落につながります。値動きや投資戦略によっては、分配金を出さない(内部留保型)投信による運用と比較し、随分と不利になるパターンがあります。
2. 仕組みが複雑なものがある
毎月分配型投信は、その種類が充実している反面、中には極めて複雑な仕組みの投信が設定され、売られていたりします。明らかに投資初心者には向かない商品もあります。
商品が充実している事自体は素晴らしい事だと思いますが、選んで買う際は注意が必要になります。
3. デメリットについて考え、思った事(身も蓋もありませんが)
この度毎月分配型投信について考えましたが、分配方針の違いが運用成績に与える影響は、意外に小さい事も多いです。メリットとデメリットをよく比較し、自身の投資戦略・思想に合う金融商品を用いた柔軟な資産運用を心がけたいものです。
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