投資歴が長くなってきますと、資産運用に対する気の持ち方も変化してきます。特に、リスクと含み損に対して鈍感になるという印象があります。
1. 私自身の「含み損に対する気持ちの変化」
投資を始めた時は、5万円の含み損でもかなり気分は沈み、焦りました。ところが今は、20万円程度の含み損であれば、気にはならないと思います。
このように、
含み損に対しては以前と比べて鈍感になり、リスク許容度は高くなりました。2. なぜ、含み損に対する反応が変化したのか
反応が変化した理由は、いくつか心当たりがあります。
i) 一転してプラ転する可能性があり、含み損は大丈夫であると学習するため
5万円の含み損でも、投資歴が長くなるとこれが一転し10万円の含み益に変わる事も出てきます。この経験から、
「5万円の含み損は大した事がなく、もちろんそれで死ぬわけでもなく、これは危険ではない」と学習します。危険ではない事に対して、ストレスを感じさせる事は生き物の反応として合理的ではありませんので、ストレスは感じなくなります。こういうメカニズムで、含み損に耐性ができるのだと解釈しています。
ii) 環境要因
私は投資を始めた時は学生でしたが、今は社会人となりました。これに伴い、5万円程度の余裕資金は毎月の給料から楽に捻出できるようになりましたので、
5万円程度の損失であれば自己責任でどうにでもなるようになりました。これも、含み損に対して鈍感になった一因と考えて間違いないはずです。
3. 「油断した時に大損失」となる事を避けるために
含み損に対しては鈍感になりましたが、ギャンブルは、「リスクに関して鈍感になってきた頃に大損失」、そういうものだと思っています。
「油断→大損失」を避けるためにも、
リスクに対する感応度の変化は、常に意識しておきたい所です。4. 気の持ち方の変化は、投資の面白さの1つか?
また、先に挙げたように、お金に対する考え方(含み損に対する反応)が、随分と変わった事に対して、驚いたと同時に「面白い」と思いました。
この事はつまり、
資産運用を行う事を通して、自身の心理を省みる機会が出来たわけです。これは、投資の醍醐味の1つなのかも知れません。
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