プログラマの三大美徳は、「怠惰」「短気」「傲慢」である、というお話があります。プログラミング言語のPerlを開発したラリー・ウォール(Larry Wall)が言い始めた事のようです。
一見短所に見えるこれらの気質が、どうして美徳になるのでしょうか。
↓のリンクを参考に、その理由を解釈し、まとめていきます。
Three Virtues (リンク最終確認:2013/4/14)
1. 怠惰(Laziness)
データ処理などで、「面倒だな」と思う事ができれば、それをコンピューターにやらせてやろうという発想が生まれます。「怠惰である」事は、便利さを追求するために必要です。
また、リリースしたプログラムに関する質問に答えるのが面倒だ、と思えば、「直感的にも使いやすいプログラムと、完璧なマニュアル」を作成しようという気持ちになります。
怠惰である事は、良いプログラマになるために必要です。
2. 短気(Impatience)
プログラムが動きにくかったり、気が利かなかったりした時に、それに気づきイライラするならば、更に動きの良いプラグラム・気の利くプログラムを作ろうという気持ちになれます。
短気である事は、良いプログラマになるために必要です。
3. 傲慢(Hubris)
高いプライドを持てば、ユーザーがプログラムの文句を言う余地が無いようなプログラムを書く事を志す事ができます。
傲慢である事は、良いプログラマになるために必要です。
言われてみれば確かに、こういう気質の人の方が、プログラマに向いているのかも知れません。
例えば、怠惰なプログラマの「いちいち入力が面倒くさい」と思う気持ちが無ければ、今の「オートコンプリート」の機能は無かったと思います。
また、短気なプログラマの「マウスでポインタを合わせてクリックするのに、神経を使うし時間がかかってイライラする」という発想がなければ、便利なキーボードショートカットも存在しなかったと思います。
このように考えていくと、「怠慢」「短気」「傲慢」が美徳と言えるのも、どこか納得できますね。
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