サイコロを1回投げ、
3以下の目が出る確率は1/2 ですが、奇数の目が出た際にそれが、
3以下の目である確率は2/3と大きくなります。このように条件が付くと確率が変わります。
同様に金融商品を買い、積み立てるのではなく、下落した際に積み立てると(条件を付けて積み立てると)良い事が起こるでしょうか?試してみました。
1. 日経平均株価で積み立てバックテスト
毎月、月初の始値から何%か下がった時のみに購入する場合を考えます。下がればその分だけ割安に購入し、もしも下がらなければ購入は見送る事とします。
1984年1月から2014年9月の369ヶ月間の日経平均株価のデータを用いて、条件付き積立投資の結果を確認しました。
2. 結果
1列目:下落値 どれだけ下がった時のみ買い付けるか?
2列目:積立回数・金額 買い付け回数は何回になったか?
3列目:総資産 買い付けた結果、現在いくらになったか?
4列目:損益 どれだけ増えたか?
5列目:リターン どれくらいの比率で増えたか?例えば株価が2%下がった時のみ買い付けると、取得できる口数が2%程度増えるために、リターンは2%程度上がりそうです。
このように基本的には下がった時のみ買い付けるのが良いのですが、一方で条件が厳しくなると買付機会が減り、機会損失につながるために、利益額は小さくなる場合も多そうです。
損益とリターンとで、どちらの期待値に重きを置くか、その運用方針の違いによって、適切な買付方法は違ってくるようです。
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