当ブログで扱う専門用語の説明を少し。
1.移動平均線株価は日々変動する。
が、全体として株価は上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかを判断する指標の1つに移動平均線がある。
移動平均線は、その日を含む過去何日間かの株価の終値の平均値である。
例えば、以下のグラフは、日経平均株価の推移である。
赤線が「5日移動平均線」(5日間の株価の平均値)
緑線が「25日移動平均線」(25日間の株価の平均値)
紫線が「75日移動平均線」(75日間の株価の平均値)
となる。

なお、グラフは
http://smartchart.nikkei.co.jp/smartchart.aspx?scode=0101で取得できる。
このように、移動平均線は株価の変動と比べ、滑らかな曲線となる。
すなわち、このように平均値をとることで、日々の上昇・下落に惑わされず、全体としての上昇傾向・下落傾向を知ることに役立つ。
移動平均線は、5日、25日、75日などが有名だが、12ヶ月、24ヶ月移動平均線や、歴史的な買いチャンスを探るために120ヶ月移動平均線を考えることもある。
2.モメンタム移動平均線は、その傾きが注目されることが多い。
傾きがプラスならば、上昇相場、マイナスならば、下落相場である。
モメンタムは、この傾きを記述した指標である。
以下、詳しく見てみる。
第n日の終値をc[n]で表すと、例えばn日の5日移動平均線ma5[n]は
ma5[n]=(c[n-4]+c[n-3]+c[n-2]+c[n-1]+c[n])/5
で表される。
したがって、n日の移動平均線の傾きの符号と大きさは、
ma5[n]-ma5[n-1]
=(c[n-4]+c[n-3]+c[n-2]+c[n-1]+c[n])/5-(c[n-5]+c[n-4]+c[n-3]+c[n-2]+c[n-1])/5
=(c[n]-c[n-5])/5
で表される。
今、n日目の5日モメンタムを
mo5[n]=c[n]-c[n-5]
で定義すると、
n日目の5日移動平均線の傾きの大きさは、
ma5[n]-ma5[n-1]=mo5[n]/5
となる。
すなわち、移動平均線の傾きの大きさに比例し、
相場の勢いを計る指標として「モメンタム」なるものを使用できる。
一般に、m日モメンタムは、当日の終値から、m日前の終値を引くことで計算できる。
例えば、10日モメンタムは
mo10[n]=c[n]-c[n-10]
で定義される。
参考にしたサイト:
http://www.sevendata.co.jp/shihyou/technical/momentum.html (2011/2/15)
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